ちょっとだけズレてる(3)

 さて話は少し変わりますが、大阪の新世界という歓楽街に大きなフグの立体看板があります。看板というよりは提灯と表現した方が適当かもしれませんが、大きなフグの形をしたハリボテが道の真ん中あたりまでヌゥッと飛び出しています。こんなに道路を圧迫していいのかと思ってしまうぐらい。この提灯、「づぼらや」というフグ料理店のものらしいのですが、そのほかにもいろんなお店のコテコテ看板がこれでもかというほど自己主張しています。はじめてこの光景を見たときには「ああ、これが大阪かぁ……」と感銘を受けたものでした。といっても、つい数カ月前のことなんですけどね。
 それで気になってちょっと調べてみたところ、通天閣や劇場などで賑わった大阪新世界も昭和の後半からしばらく衰退していた時期があったようですね。ところが、その「発展していない昔の繁華街」という雰囲気が逆にウケて、いまは観光客がたくさん集まっているとか。ですからあの雰囲気には観光客向けの演出という要素も多分に含まれてはいるのでしょうが、道頓堀なんかに行っても似たような光景なんで、まあ、あのコテコテ感が大阪らしさなんでしょうね。
 
 
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